なぜ君は絶望と闘えたのか門田隆将 ¥ 1,365 通常3〜4日内に発送 ★★★★★ |
なぜ君は絶望と闘えたのか | |
| 理不尽極まる少年法と、その罪責に比して軽きに失する量刑で成り立ってきた日本の司法制度そのものを向こうに回して闘った本村洋氏を追い続けた貴重な記録。 理不尽に人を殺めた者はその生命をもって処断されることは当然。その当たり前のことが長らく守られなかった日本社会の繁栄は、本村氏のほか、それ以前にも存在した犯罪被害者の声なき声をときに無視し、ときに嘲笑することで成り立ってきたことに改めて思い至る。幸いにして、日本社会は社会の破壊者と呼ぶべき死刑廃止論者を駆逐できるあと一歩のところまでこぎつけた。キリスト教的価値観の跋扈する欧州による、国連を利用した死刑廃止圧力をはね退けるために、多くの人に本書が読まれ、その足跡を追って欲しいと願うものである。読み進めていくにしたがって、最初は被害者と同じ怒りや憎しみの感情なのが、次第にそれだけでない感情に移行していく、、、。 エピローグでの筆者と加害者との面会の場面での加害者の言葉がどういうことか考えさせられる。 ものすごく重い本です。重いといっても重量ではなく内容に深みがあり、重圧感があるということです。 有名な事件に関する書籍ですので概要はみなさんご... | ||
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)飯塚訓 ¥ 714 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
墜落遺体―御巣鷹山の日航機... | |
| 初めて読むのに「前に読んだことある」と思う所が、何か所も出てきました。吉岡忍著『墜落の夏』と同じことが書いてあるのです。 誰が何を何から引用したのか、私にはわかりません。 この本も、どこまでが筆者の体験で、どの部分が引用なのか、さっぱりわかりません。筆者は、後世に残すべき重要な体験をしています。筆者が体験したことだけを書いて欲しかったと思いました。そして、どうしても引用する必要があるのなら、引用した箇所や出典を明らかにすべきです。 本書は、涙なくして読めないところがあります。 その部分は引用ではなく筆者の体験だったと、良い方に解釈して 星3つ。これは名本と言えるでしょう。評価は5つ星です。 事故当時私は大学生で、日本国内でジャンボ機が行方不明になるという異常事態と犠牲者520名という事態の重大さからこの事故が強く印象に残り、その後事故関係の本を多く読みました。世に多くの書が出されてますが、その中で一番印象に残った本です。 遺体の状況の壮絶さが文章でリアルに表現されてますが、著者の”真実を伝えたい”という気持ちが素直に通じてきて、グロテスクさはそれ程感じませんでした。 少年が父... | ||
ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論小林よしのり ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ゴーマニズム宣言SPECI... | |
| 呉智英は「ゴー宣は漫画じゃない」と謂い、小林よしのりは「既存の漫画とは違う枠組みなんだ」と反論する。この争い自体は不毛では無い。つまり、呉は「漫画表現としての面白さが無い」と謂いたいのではないだろうか。 僕はなるべく、ゴー宣シリーズを「漫画表現として」読むように心がけてきた。ゴー宣には、漫画としての決定的なジレンマを抱えている。それは何か? それは、思想の論理としての正しさと、漫画表現としての面白さの鬩ぎ合いだ。論理としての整合性を求め過ぎると、漫画として面白くなくなってしまう。かと謂って、漫画表現の面白さを追求すれば、根拠の無い印象批判となってしまう。だからこそ初期のゴー宣は、ギャグで描くような作品が多かったのではないか。思想としての責任を取るか、娯楽としての責任を取るか、この作品を描く事は常にそれとの戦いである。 このバランスを取り続けるのは、もう不可能なのではないかと思う。初期のように、ギャグ漫画としての本分に帰るか、若しくは印象批判を続けるしかなくなってしまうのではないか。純粋に論理としての面白さを突き詰めるならば、文章に敵うものは無い。漫画表現論が盛り上がっている今、... | ||
異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)平山夢明 ¥ 700 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
異常快楽殺人 (角川ホラー... | |
| この本を読む前に同じ文庫の殺人鬼を読んだ後がいいと思います。それと僕は大丈夫でしたが、気分が悪くなったら読むのを中断してまたにした方がいいです〔笑〕この本よく言うように自分の神経の強さが分かります。でも少し興味深いかも エディゲインの話は、当時のタブロイド新聞の記事を鵜呑みにしていて、事実とは異なります。本当に調査をして書いたのだろうかと疑問をもちます。エディゲイン以外の話もタブロイド新聞記事の切り貼りなのでは?と疑ってしまいます。そうでないことを祈ります。猟奇殺人事件には事実を歪曲した記事が多くでるものです。それらをより分け調査し、わかっている事実を書くことがノンフィクションなのではないでしょうか?間違った事を事実として書くくらいならフィクションだけ書いていればいい、無責任です。 猟奇殺人を紹介してきた文献は数あれど、もっとも基本をおさえ、かつ濃密な文献として推奨(?)できる一冊。 ただの興味本位丸出しではなく、むしろ真面目に報告してくるのだが、真面目で冷静な筆致であるからこそ、精神的な重さは類書の中でも大きい部類かと思われる。ただ幸い写真はないし、そこまで酷い描写が続いたりす... | ||
そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)日垣隆 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
そして殺人者は野に放たれる... | |
| ・・・という法律が2005年に施行されました。 本書の主題にモロに関わる法律なのに、この点に関する記述が全くありません。(唯一、「解説」では僅かな行数が割かれていますが。) いつまでも「野に放たれ」ているだけではないのに、この点について何にも触れないのはミスリーディングなんじゃないでしょうか。このテーマに関心がある者として、改訂版の刊行を切に望みます。 幾つかのレビューでも評されている通り,事実関係 の取材に対する日垣の姿勢には,他のジャーナリスト の追随を許さないほどの徹底さが窺えます.本書に挙 げられた数多の事例はいずれも,刑法39条を考える に当たって無視できないものばかり.資料としての価 値を否定する理由はありません. ただ,日垣自身が認めているように,拾い集めた事 実から結論を導き出す過程,つまり評価の過程があま りにも杜撰で,浅薄で,この部分がどうしても,星の 数を押し下げさせてしまいます.事例紹介の後に1文, いずれも辛辣な言葉を選んで批判を添える訳ですが, その1文が,刑法39条とは関係のないところに向け られているものは論外として,日垣の主張に直結しそ うな... | ||
マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書)橘玲 ¥ 756 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
マネーロンダリング入門―国... | |
| 一応金融機関に勤めており、研修などがあるんで、それなりに知ってはいたものの、ここまでの知識はなかった。なかなか外国為替の仕事でもしてないとこれほどまでに理解はできないんじゃないでしょうか。とりあえず、買って読もう。複雑に見える(見せている)金融の内幕を少しだけ、わかりやすく伝えてくれる一冊です。 「入門」とありますが、素人がマネーロンダリングをするための指南書ではありません。 橘氏の書籍を通じて言える事ですが、何でもない事をさも大上段に見せることが上手い金融関係者と、 近視眼的な動き方しか取れていない政府・当局に対するシニカルな視点が子気味よく読ませてくれます。 本書が与えてくれ学びは、単なるケーススタディではないと思います。 「持てる者と持たざる者」、自分で自分の人生を選べるかどうかは「知識の有無、そして知ろうとする意思」にかかっているということ。 善悪の話ではなく、法制度や税制のギャップ、それに気付く智慧と努力をする者だけがその恩恵にあずかれるのだと。 一般の個人が実践するコスト・メリットのある話ではありませんが、 読み物として楽しめ、尚且つ、自分のポートフォリオを振り返る良... | ||
元刑務官が明かす死刑のすべて坂本敏夫 ¥ 600 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
元刑務官が明かす死刑のすべて | |
| 日本の死刑囚がこんなに長く収容されてから処罰を受けるのを知りました。今現在は定かではないのですが、中国は、死刑判決を受けた当日に公開死刑をすると読んだことがあります。 長くいつ死ぬか恐れる日本とそうでない中国、でもその陰に見えなかった刑務官の姿を学びました。一番心に残ったのは、被害者が裁判所で、私の手で殺したいくらいなのに、被害者の写真1つ法廷に持って入れない、被疑者への怒り、そして囚人の家族も被害者である、それが手に取るように感じました。 あとは、幼いわが子を邪魔になったからと風呂で殺す。 今簡単に他人の命を奪う犯罪が増えています。これも刑務官の任務を考えると安易には言えませんが、倫理、道徳が薄れているように思われます。安易な犯罪を起こさないためにも、公開にしてもいいような気がします。 前半はよくある単なる死刑反対派の読者洗脳本かと誤解を受けやすい内容でしたが、中盤からは実経験に基づいた小説仕立ての、どうしようもない死刑囚や、演技で死刑逃れした人の記述等があり、あとがきで、筆者は死刑反対派であることを明言したのに関わらず、賛成派の学説にもきちんと触れており、筆者の個人的意見を読者に... | ||
21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)柘植久慶 ¥ 650 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
21世紀サバイバル・バイブ... | |
| 「サバイバルブック」の改訂版です。 『まさか』『ありえない』とか言う状況ばかりかもしれませんが、予備知識として知っているのといないのでは、雲泥の差になります。 私は海外に出かける時に、必ずこの本を持って行って読み直しています。私はかつて柘植久慶氏の(小説以外の)著作に衝撃を受け、 頭に叩き込もうと熟読したりサバイバル・グッズを収集したりしていた。 しかし阪神・淡路大震災によってサバイバルの定義が一変するのを 目の当たりにし、自分を深く恥じると同時に氏の主張に疑問を抱いた。 大災害の中にあって多くの人々が、助け合うことによって生き延びたのだ。 それ以降に起きた国内外の大災害においても同じだった。 それによって明らかになったことは、無人島や戦場ならいざ知らず 一般市民に必要なのは「手に手を取り合って皆で生き残るノウハウ」だ、ということ。 一方で氏が説くのは根本的に「自分(と家族)だけが生き残るノウハウ」であり (事実『あなただけが生き残る方法』というサバイバル本も書いている)、 この点の大きなずれに私は疑問を抱いたのだ。 極論すれば阪神・淡路や新潟クラスの大地震、あるいは インドネシア... | ||
累犯障害者山本譲司 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
累犯障害者 | |
| 「心からのごめんなさい」品川裕香は軽度知的障害「児」が少年院にあふれ(彼らの多くは、被虐待児であり、被虐待が背景となる脳の成長阻害という問題もさらに深い問題も含んでいるのだが)、彼らの更正とともに社会全体としての支援が必要だ、と問題提起した。 本書も、障害者の生活支援を全体の課題として挙げているが、やはり「者」の問題としても軽度知的障害が問題であることを指摘している。「児」、そして「者」。軽度知的障害の問題を社会として支援システムをどう構築するか、そのモデルを探求したい。読んでよかったです。 この国の受刑者の二割以上が障害者であるという事実は驚です。その触法障害者のほとんどは被害者タイプの人々であり、刑務所に入る前までに外の世界でさんざんいじめられていたという記述には心が痛みます。 いろいろなケースを著者が独自に調査し、可能な限り当事者にインタビューして書いてある本なので、よくここまで個人の事情につっこんで調べ上げたなという印象が強い本です。 あまりに気持ちが重く、息苦しささえ感じたので、どんどん読みたいのだけど、出来るだけ休み休み読みました。 気持ちの整理をしながら... | ||
FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)ロバート・K.レスラー トムシャットマン ¥ 735 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
FBI心理分析官―異常殺人... | |
| 神戸のあの少年犯罪といい日本でも通常の人間では理解できない犯罪が増え(?)ました。 しかし少年犯罪や教育の有識者は「性善説」や「子供天使論」に浸かった人も多い気がします。 異常殺人者は10代前半から心を病んで行くらしいですが、 「子供は天使のように純粋。気持ちで分かり合える。」という子供天使論では限界があります。 もっと学校ム事件に触れてもいいのではないでしょうか? 既成の「性教育」「人権教育」は無力だと思います。 連続殺人、無差別殺人、性犯罪者などのサイコキラーの実際の記録です。彼らの生体をその記録から分析してゆく作業。それがFBIプロファイラなのですね。日本より圧倒的にこの手の犯罪者が多いアメリカですが、日本のアメリカ化にともない、この手の異常犯罪者がふえてきています。大事なことは、彼らが殺人を起こすのは性癖であり、矯正することは不可能であるということです。そのため、終身刑にして刑務所に囲い込むか、発信器などをつけて監視を怠らないようにするしかありません。かれらは我々と同じではないのです。くだらない人権論は無用、かれらは人の皮をかぶった獣なのですから。FBIの捜査官の手記とい... | ||
殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫)¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
殺人者はそこにいる―逃げ切... | |
| 実際にあった事件を緻密に検証や取材をされた一冊。事件の背景や人物像を詳細に調べられており真に迫っていて読むのも咎められるような残忍な事件もあって残虐に衝撃を受けるばかりである。 日頃、湯水のようにニュースの中でに流れては消えていく殺人事件。そこで実際に何が行われたのか、ということを知るのは、死刑制度や少年法の改正などを考える上で重要なことだと思います。頭に『猟奇』や『凶悪』の二文字がついたところで一年も経てば大抵は忘れられてしまう事件を取材して改めて掘り起こしてくれたことはとても評価できるでしょう。 が、できればライターの方には事実のみを淡々と書いて欲しかった。変に情緒的な描写が多すぎるせいで、ワイドショー的な胡散臭さが先に立ってしまう気がします。特に自殺テープの回は酷すぎる。怪談話じゃ無いんですから、不気味な音がどうのこうのなどという煽りは必要ないでしょう。「新潮45」編集部から3シリーズが出てますが、すべて読みました。各記者さんが冷静に、わかりやすく、読者に語るかたちと思えて好感。残酷な事件の数々ですが、ある意味、当事者・関係者の立場が臨場感たっぷりに味わえる一冊です。 犯罪も... | ||
最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのかジェームズR・チャイルズ ¥ 2,415 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
最悪の事故が起こるまで人は... | |
| 世に浜の真砂が尽きるとも…事故がなくなることはないだろう。 しかし事故は防げるものだということも真実だ。多くの事故が同じような類型や過程が繰り返されているからだ。スリーマイル島原発事故のように、昔から繰り返されてきた蒸気ボイラーの圧力弁の固着と熱暴走が引き起こしたものだし、同時に、そのものの事象が目に見えず計器に頼った判断が人間の認知を固定させてしまい他の原因に思い至らないようにしてしまう(「認知をロックし固定する」)現象は、幾多の航空機事故を引き起こしてもいるという。 身のまわりや自分自身の日常の失敗にも通ずることばかりで思わず暗澹としてしまう。世の中では事故というと、自分のことは棚に上げてすぐに犯人さがしをして特異な個人の責任にしてしまうが、事故というのは日常的な人間心理や集団錯誤と隣り合わせなのだ。 豊富な事例と多岐にわたる示唆が面白い。あまりに、各種の事故が登場し、時代を超えた類似例が飛躍し交錯するので、読んでいて多少疲れる。体系的、権威的、追求的でないところが読み物として良い面でもあるが、人間ドラマや真相究明的な「事故もの」を期待する向きにはややわずらわしくもあり物足... | ||
その時、殺しの手が動く―引き寄せた災、必然の9事件 (新潮文庫)「新潮45」編集部 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
その時、殺しの手が動く―引... | |
| 事実は小説よりも奇なり。 ここで語られる話はとにかく恐ろしい。 被害者の方々にはかける言葉もない。 人間とは不確かな存在であり、善人とか悪人とかいう2元論では 到底計り知れない不安定な生き物である。 人間は環境の動物といわれるが、ここで加害者となっているモノと いわゆる一般的な普通の生活をおくっているモノに 本質的な差異はない。 誰もが加害者になりうるし、また誰もが被害者にもなりうる。 凶悪犯をかばうわけではないが、何かに押し出されるように そうならざるを得なかった彼らの闇や孤独を 人事とは思ってはいけない。 それがこのような悲劇を抑止する一番の作法ではないか。 比較的、最近起こった9件の殺人事件について、書かれています。ノンフィクションですが、再構成されていて、ドラマのように話が進んでいきます。殺害に至までの過程が描かれていて、興味深いです。人はどうして、人を殺すのかを考えるのに参考になると思います。 大事件が起こったその後、関係者の生活を書いたものも掲載されています。 また、知らなかった事件も載っており、「こんな怖い事件もあったのか。」と読みました。 週刊誌や新聞と違い、冷... | ||
殺ったのはおまえだ―修羅となりし者たち、宿命の9事件 (新潮文庫)¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
殺ったのはおまえだ―修羅と... | |
| 他の方も言っていますが、この本に書いてあること全てを鵜呑みにするのは私も危険だと思いました。 宅間守の父親についても、アル中で異常に映る発言の数々が、書かれていた。しかし守の度重なる家庭内暴力や犯罪に、兄は自殺。母親は精神病に追い込まれてしまった事を考えると、父親も、追い詰められた結果、最後あんなふうになってしまったのかもしれないという気がした。初めから鬼畜のような父だった訳ではなく。確かに父母ともに変わった人だったかもしれないが、兄は真面目な公務員だったし、鬼畜のような人が、精神病になった妻を見捨てずに介護なんかするだろうか?数々の異常な発言をしている事についても、しらふで、正常な状態だった訳ではなく、ぐでんぐでんに酔っていたんじゃないか?そんな気がする。 神戸「女中学生」手錠放置事件は、加害者については、触れていないのに被害者家族を断罪するような内容で嫌な感じがした。 特に被害者の小学生の妹の目つきの悪さが尋常じゃなかったような事が書いてあり、あまりにも可哀想だとおもった。平成12年から13年頃の事件が9件、まだ記憶も新しい大阪「池田小」児童殺傷事件、恵庭「社内恋愛」絞殺事件、池... | ||
津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫)筑波昭 ¥ 620 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
津山三十人殺し―日本犯罪史... | |
| 津山三十人殺しの犯人の名である。たったの一夜の内に、しかも数時間で部落の村人三十人を 惨殺するという、ちょっと想像できる範囲を逸した凄まじい犯行(だが世の中は広いもので、 韓国でウ・ポムゴンが起こした57人殺しなどという更に恐ろしいモノもあるが、、)。 日本史、いや世界史にも残るこの残虐非道な殺戮に迫る背筋が凍るようなルポです。 僕もそうだが、大抵の人はこの事件を知るきっかけとして横溝正史の「八つ墓村」を読んだ 人が多いんじゃないだろうか?あるいは映画版の方でも物凄くインパクトに残るシーンだけに 一度観たら忘れられないだろう。。他にも松本清張や岩井志麻子をはじめとして数多くの 作家やルポライターがこの事件について迫っている。 筑波昭著の本作は取材した事柄や捜査資料などを淡々と書き連ねているので、物語を期待して いる人は多少物足りなさを感じると思う。ただ事件の概要を知らない人は淡々と進む筆致に 余計恐さを感じるでしょう。 第一部と第二部にわかれており、第一部は惨劇、事後、論評にわかれていて、まさに事件その もののについての視点で描かれて、第二部は犯人の都井睦雄(といむつお)の生い立... | ||
殺戮者は二度わらう―放たれし業、跳梁跋扈の9事件 (新潮文庫)¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
殺戮者は二度わらう―放たれ... | |
| テレビで数分、新聞でも数行で処理される日々の事件の数々。 その事件を追った、実名ドキュメンタリーの良書。 犯罪大国日本になりつつある現在においては必読。 事件の背後には、それに至る刻々が必ず存在している。 その至極当たり前の事実を明示し、実感させてくれる本。 勿論、編集者の主観や、事件関係者の証言に基づかざるを得ない部分もあるため、 全てが客観的事実のみに基づいているわけではないのは当然としても (そもそも、そんなことは事件当事者しか知る由もないが)、 事件の概要、その経緯を知るには十二分であった。 特に、最終話の「名古屋アベック殺人事件」について以下記す。 残酷性を緩和された情報しか受け取っていなかったせいか、 読みながら何度も手を止めさせられ、その常軌を逸する犯行にゾッとさせられた。 事件の経緯自体は凄惨に凄惨を極めているが、 その後の加害者側の対応や、被害者遺族の生活状況の変化には 遣る瀬無いというか、本当に何とも云えない感情に苛まれた。 確かに、非道な加害者達にも幸せになる権利はあるはず。 だが、フツーの犯罪とは到底比較にならない罪を犯しておきながら、 事件を振り返る... | ||
警視庁捜査一課特殊班 (角川文庫)毛利文彦 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
警視庁捜査一課特殊班 (角... | |
| 社会事件に興味のある方にぜひオススメしたい一冊。 特に週刊誌で事件の深堀記事を読むのが好きな方、警察サスペンスなどの 小説が好きな方が楽しめる作品になるのではないかと思います。 事件の裏側、真相を知り、「へ〜そうなんだぁ」と知的好奇心を刺激される満足、 と同時に「こんな情報よく知りえたよな〜」という感嘆を味わえます。 まだ記憶の薄れないオウム事件などは「え〜、もう終わり?もっと読みたい〜」と 思ってしまいました。 ケースの一つ一つが端的にまとまっているため、内容によっては足りない!と 思うこともあるかもしれませんが、ぎゅっと凝縮されたノンフィクションであることは 間違いありません。 最初の方は、「この後説明する上で、大切になる」といった、実際の事件を出している。 それは「資料」というより、「小説」といった感じでした。 その二つが終わると、詳しく特殊班について出てきます。 ここで出てくるのは、用語や実際の指揮といったところです。 個人的には「写真や絵を載せてほしかったな」と思っています。この手の本は元々好きなんですがその中でもおすすめの本です! 普段知ることはできない警察の中の... | ||
人の殺され方―さまざまな死とその結果 (DATAHOUSE BOOK)ホミサイドラボ ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
人の殺され方―さまざまな死... | |
| 法医学の専門書を読むほどではないが、法医学領域の知識を得たいと思う方には最適な本であると思います。窒息に至る過程、絞殺と首吊りによる自殺の違いなどデータも交えて分かりやすく紹介されているので、理系・文系の出身に関係なく読み進められます ただ、白黒で潰れている写真がある点、法医学の専門書に載っているような生々しい遺体の写真は少ない点から、衝撃的な写真を見たい人には物足りない本かも知れません。昨今の通り魔事件多発のこの御時世槍玉に挙げられる類の内容が収められている。 だが果たしてこの様な書籍を規制したところで通り魔感染の抑止力になるとは 到底思えないのは私でけではないはずだ。図がわかりやすいのもありますが、写真もしっかり載っています(例えばバラバラ殺人の被害者の写真)。 窒息死、溺死、毒殺、刺殺・斬殺、焼死、感電死、銃殺・爆殺、交通事故、虐待死。 これらの事柄がとても細かく書かれています。 感電の知識や、何故切断するのか、爆弾の量(重さ)によってどれぐらいのダメージがあるのか。 雑学も豊富なので読んでいるだけで頭が良くなります。 私はこれを読んで「すごい!」と思いました。 これほど詳... | ||
「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)森達也 ¥ 630 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「A」―マスコミが報道しな... | |
| オウムの置かれている状況を撮ることで、日本人のメンタリティを焙り出す。それは当時のマスメディアや市民社会にとっては「反社会的」な行為であり、著者は制作会社から契約を解除され孤立していく。仕方なく一人で撮影を続けるうちに、安岡プロデューサーと出会う。デモテープを見た彼の言葉は感動的だ。「余計なことは言いません。こんな映像を見せられて黙殺なんかできるわけがない。これから自分がとるべき行動は一つしかない」 そして初めて二人で行った撮影現場で「転び公妨」を撮る。 なんともドラマチックな展開だ。 それにしても、当時自分は何を考えてオウム報道を見ていただろうかと自問せざるを得ない。基本的人権は何よりも守られなければならないと思っている自分だが、それを踏みにじるような識者のコメントに小気味良さを感じていたかもしれない。 過去に遡って、自分を引き戻してくれた大切な一冊。2回目を今日読了。題名から、オウム真理教の非合法活動や非合理・反社会的な日常活動を抉り出しているのだろうか?と思い、興味本位でこの本を手に取った。しかし、この本を読んだ後は、如何に、自分がマスコミの報道に染まり思考停止していたのか、... | ||
私は貝になりたい―あるBC級戦犯の叫び加藤哲太郎 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
私は貝になりたい―あるBC... | |
| 2007年夏に日本テレビで放送された著者の伝記ドラマを見て、その原作である この本を読んだ。 ドラマは著者の戦中従軍時の出来事から終戦直後の逃亡、結婚、巣鴨プリゾンで の生活、そして妹である加藤不二子らによる嘆願運動で釈放されるまでを時系列 で描いて分かり易かったが、この本は著者が巣鴨プリズンに抑留中に書いた手記 など複数が集められ、ドラマとは全くの別物と思った方が良い。 敗戦、広島・長崎への原爆投下を経験し、「二度と戦争は繰り返さない」と 平和への道を進んできたはずなのに、教科書問題、9条改憲、海外派遣と 戦争への道を進んでいるのではないかと危惧している。 この本には、ドラマでは語られることのなかった、A級戦犯とBC級戦犯の問題、 再軍備の問題など、BC級戦犯とされた著者の戦争に対する考えが濃厚に 書かれており、戦争への道を再び進んでいると思える今の日本人に是非とも 読んで欲しい本である。 「私は貝になりたい」という言葉の意味。そして、昭和30年代には、この作品をもとにしたテレビ・ドラマ(主演フランキー堺)が制作されていたということくらいしか知らなかったので、驚きの連続だっ... | ||